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競走馬飼料として多用されているゼラチン、コラーゲンとアミノ酸の補給を目的とした純品100%タイプゼラチンは、予防医学の素材としても重要な物質です。
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 最近ゼラチンやコラーゲンペプチドが骨や関節に良い食品として、注目を浴びています。
骨はカルシウムを含むハイドロキシアパタイトとたんぱく質からなっており、カルシウムは骨形成に不可欠の栄養素であり、摂取することで骨密度が上がり、骨が強くなることは周知の事実です。
 一方、骨のたんぱく質は90%がコラーゲンであり、その加水分解物であるゼラチンやコラーゲンププチドの摂取が骨に何らかの影響を与えることは大いに期待されるところです。もちろん摂取したコラーゲン加水分解物がそのまま骨になるとは思われませんが、「骨折した時にゼラチンを食べていたら早く良くなった」とか、「コラーゲン飲料を飲んでいたら膝の痛みがなくなった」などという市場の反響を元に、古くからの文献や報告が見直されると共に、更に実証実験が進められています。

卵巣摘出ラットの骨強度に対するゼラチン摂取の効果

 骨はたえず古くなった骨を溶かして新しい骨を作り出す、いわゆるリモデリングを繰り返しています。 まず古くなった骨が破骨細胞により削り取られて血液中に溶け出す「骨吸収」が起こり、次いで骨芽細胞により「骨形成」が行なわれます。 この両者のバランスがとれて(カップリング)いてこそ、年間に全骨量の2〜10%が新しい骨に置き換えられながらも骨量が保たれているのです。
 しかし、女性が閉経近くになると卵巣からの女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下し、骨吸収が 亢進して骨量が減少し、骨粗鬆症が発祥しやすくなることが良く知られています。(※1)
この状態を卵巣摘出により再現したモデルラットを用い、宇都宮大学農学部田中秀幸教授らによって 下記の実験が行なわれました。(※2)
【試験方法】
6週齢のラットを卵巣除去に行なうOVX群と偽手術のみを行なうSham群に分けて手術を施し
10日間の回復期を経た後、実験食に切り替えて90日間飼育しました。その後解剖して手術の適正を確認し、大腿骨の破断強度を最大曲げ荷重量と破断エネルギー量について測定しました。また、OVX群は終体重が高いので骨強度も高くなる傾向にあるため、体重を補正した上で各食事群を比較しました。実験食は15%タンパク質レベルを基本とし、更にカルシウム量を0.2%と1.0%に分け、低カルシウムと高カルシウム群を設定しました。

【試験結果】
体重100g当りの最大曲げ荷重はSham群に比較してOVX群で低い傾向を示しました。しかし、唯一OVX群における15%カゼイン食とゼラチン食群の最大曲げ荷重量に有意の差が認められました。つまりゼラチンの摂取により約15%程度の骨強度に対する増強効果があると結論されます。

ヒトにおける骨代謝測定実験

 35才から50才の女性ボランティア42名をコラーゲンペプチド摂取群と無摂取群に分け、骨代謝マーカーによる2ヶ月間の骨代謝測定実験を行ないました。骨代謝マーカーは尿や血液中の骨代謝の指標となる各物質を測定するものですが、比較的短期間に骨の吸収および形成の状況を反映知るものとして注目されており、近年いくつかのマーカーが保険適用もされています。摂取群には毎日10gのコラーゲンペプチドを摂取してもらいましたが、その中で特に骨の吸収が亢進している人の吸収を押さえるという傾向が得られました。本結果を元に、更に長期の試験の実施を予定しております。

文献にみる関節への作用

 ヨーロッパではゼラチンおよびコラーゲンペプチドの摂取により関節炎の患者の症状が軽減されるといういくつかの報告が出されています。例えば、52名の患者に1日10gのゼラチン または卵蛋白を2ヶ月間投与し、投与前後の関節炎の様々な症状の変化を評価しています。結果、卵蛋白では試験期間中に増加した患者が21名、減少した中の三段階評価では5名のみ でした。一方、ゼラチンでは増加した患者はなく、減少した中でも最大評価が24名と過半数にほぼりました。なお、この試験では同時にコラーゲンペプチドの効果も評価していますが 、ゼラチンとほぼ同様の結果が得られています。(※3)
 また、このメカニズムと体内動態を調べるために、放射性物質14C標準コラーゲンペプチドを用いて吸収時間経過とマウスにおける様々な組織中の分布を測定しています。その結果、 コラーゲンペプチドの95%は最初の12時間以内に吸収され、様々な組織に分布していきましたが、特に軟骨では顕著に長く蓄積されたとのことです。更に吸収されたコラーゲンペプチドの 分子量を測定し、ペプチド態での吸収であることも確認しています。(※4)
古くからカルシウムの吸収に関してはゼラチン等を用いた実験結果から動物性蛋白質が吸収を促進するとされています。(※5) また、コラーゲンペプチド摂取が高血圧自然発生ラット(SHR)の骨粗鬆症の症状を軽減する現象や卵巣摘出ラットによる骨の強化等が見出されてきました(※6)  
 このような背景の中、近年いくつかの実験が行なわれ、その現象は実証実験結果と共に、また例えば、コラーゲン合成能の促進といったその他の 実験結果と関連づけて説明されていくものと思われます。今後更なる作用機序の解明と実用化の研究.開発が大いに期待されます。
<参考文献>
(※1)江澤郁子、日本家政学会誌,38(8),695〜703(1987)
(※2)田中秀幸ら、食品と開発,36(10),58〜60(2001)
(※3)藤本大三郎、「コラーゲンの秘密に迫る」,(1998)
(※4)S.osser.et.al.,  Nutrient Metabolosm, 129,1891〜1895(1999)
(※5)黒田正清、生化学,27(2),(1955)
(※6)新田ゼラチン(株),発酵コラーゲンペプチドLCP〜機能性実験レポート〜
レポート:新田ゼラチン株式会社